今回の釣りガキはアウトドアショップ【WILD-1】の高橋さんを講師に招いてのカジカ釣りでした。
「カジカ」は魚+秋で「鰍」と書きますが、さてどんな魚でしょう!?
「魚は魚でしょ!?」と、きっとオーソドックスなスタイルを想像していた参加者たち。魚釣りと言うくらいだから、釣り方もオーソドックスな釣り方を想像していたのではないかな?
しかし準備を進めていくにつれ、様子が変わっていきます。釣竿に吊るす糸はたったの2・3cm程。そして渡されたのは、水中を覗くタコメガネ(水中メガネ箱)・・・。高橋さんはメガネで水中を覗き、言葉を続けます。
「石と石の小さな隙間にカジカが隠れているから、タコメガネで覗いてその穴に餌のイクラを押し込んでいくと釣れるぞ!」
一人一人タコメガネ越しにカジカ探しのコツを教えたら、結局どんな魚!?ってことも想像にお任せのままで釣り開始。釣った分だけお昼ご飯!ということで、みんな意気込みます。
ところで、あおぞらきっずのプログラムには年会員と単発での一般参加者とがいます。回を重ねることで顔なじみになる子もいれば、初めて顔を合わせる顔もある。
ともなると、だいたい最初のうちは知っている者同士で会話が盛り上がり、初めての子はじっと静かに様子見を・・・といった感じ。
今回もそんな感じのまま釣りが始まりました。
けれども、溶け込む瞬間、仲間になる瞬間というのは訪れてくるものです。
今回もそうでした。それは、釣りを始めて少し経ってからのこと。
「釣れたー!!!」大きな歓声を上げて、一番最初に釣り上げたのは年上の男の子。
「すげー!!」「どれ!?」みんなが駆け寄って、カジカを眺めます。
「うぁ!これがカジカ!?面白い形!」「どこで釣ったの?」「一緒に釣ろうよ!?」一気に盛り上がり、みんなのやる気が更にUP!
カジカを釣り上げた男の子は、実はあおぞらきっずへの参加がまだ数回のため、様子を伺いながら控えめに過ごしていました。
いつどこで、どんな形で芽生えるか分からない仲間意識。
そんな、一気に距離が縮まる瞬間に居合わせて、そっと見守れる時、いつも微笑ましく幸せな気持ちでいっぱいになります。
午前中、6人で釣れたカジカは9匹。いっぱい釣れればいっぱい食べられるであろうカジカは子どもたちとSTAFFと1匹ずつ頂いて、残りのひとつは食べたい人でじゃんけん争奪戦。
始めて口にするカジカに「美味しい!!!」と、子どもたちも文字通り目を丸く。
おにぎりと野菜の味噌汁と鰍の素揚げ1匹。
おにぎりを焚き火で少し温めて、子どもが作った温かい味噌汁を何度もおかわり。
決して量が多くはないけれど釣った魚をその場で頂く、この上ない贅沢です。
そして、昼食後はお土産釣り。
こんなに美味しい魚なら、持って帰ろう!と意気込む中高学年とは反対に、なかなか釣れず集中が切れる低中学年。
釣竿を河原においてどうするのかな?と思ったら、流れの速い浅瀬に腹ばいになって泳ぎ始めました。お腹に石が当たってが体をぼこぼこ言わせながらのウォータースライダー!
これは面白いぞ!・・・でも、寒そう!!思いっきり遊んだあと体冷えるかな?と心配して焚き火の準備に取り掛かったものの
「全然寒くない!!思いっきり体動かしてるから、暑いくらいだよ!」
心配は無用だったようです。
最後は高学年の子たちとも釣り道具のタコメガネで水かけ合戦!
カジカ釣り、美味しいカジカも頂いて、11月の川の水遊びも存分に楽しんで。
みんないい笑顔で帰って行きました。
来年は、真夏の暑い日に川ガキ&釣りガキでやりたいな♪
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