草むらへと近づけば一瞬にして蚊の餌食となっていた けやき森から蚊は消え去り、オレンジ色の美味しい柿に吸い寄せられるかのように川遊びから森遊びへと移行し始めました。
先月に引き続き甘柿を落としていただき、朝一のおやつをいただいた子どもたち。
渋柿ももぎ取ったけど、ちゃんと皮をむいて紐で吊るして干し柿にしたかな…?
森の中でも特に人気なのは、斜面にかかった栗木の天然橋。
ゴツゴツとした木の幹や、微妙な高低差やカーブを立ったまま渡りきるのは難しい様子で、またがったり這いつくばったりしながら向こう岸まで行こうとチャレンジするものの…地面に落ちてしまう子も!
「反対側(下から上に向かう)はクリアできたんだけどなぁ~。こっち(上から下に向かう)は怖くて緊張しちゃう!」
同じ橋なのに難しさが違うのは、やっぱり自然物ならでは。手や足の置く位置を変えてみたり、体の重心を変えてみたり…無言で丸太と向き合いながら、どう越えて行こうか考える眼差しは真剣そのもの。両足でしっかりと立ちながら歩いて渡れる日は来るのか!?子供達の挑戦は続きます。
そして、今回はこれからの冬に向けて焚き火のレクチャーも。
どんなものが燃えやすいの…?どうやって火を大きくしていくの?危なくないの?
杉の皮や葉っぱを着火剤とし(松ぼっくりもよく燃えます)、細めの枝、太めの枝の順で入れること。
枝は足も使って適当な長さに折ること。
パキッ!と折れる枝はよく燃え、しなーって折れる枝水分量が多いため煙が出やすいこと。
火の向かう方向をよく観察して、その方向には立たないことなどなど…。
火には興味津々で、いつになく真剣に話を聴く子供達。
長い枝を手と足を使って折る。
太さがあると難しいけど、感覚として「てこの原理」が分かって折れるようになると、楽しくなって黙々と折り続ける子も。
ある程度の量が集まって着火すると、面白がって枝で火を突き始める子どもたち。
コラコラコラ…火が消えてしまうではないかっ!汗
そぉーーっと、フゥ〜っとして火を広げていくんだよと見せると、大切に火を扱い始めます。
さて、これで12月からの冬の活動もバッチリかな!?
丁度お昼時。腰を下ろしてホッと一息、お弁当を食べ始めると気温が上がってきたからか、お弁当の匂いにつられてか…?養蜂場のミツバチたちがブンブン現れて…じっとしていれば刺されないってことは知っているけど…お昼ご飯どころじゃなくなってしまいました。
すると、以前得た情報をもとに「そうだ!ハチは煙が嫌いだから焚き火でもっと煙を出そう!」と子どもから提案が。なるほど!それは名案!
そこで、水分の多そうな枝を足して「もくもくもく〜!」。するとハチたちは何処へやら?あっという間に姿を消したのでした。
体の使い方、火の扱い方、生き物とうまく付き合っていく方法…。
自然の中での遊びを通じながら、実践し、理解し、多くのことを学んでいっているようです。