昨日の森のようちえんは、日にちの変更により市内の多くの園の運動会と重なってしまい、ゆったり少人数での開催となりました。(今回も幼児教育を勉強中の大学生たちがボランティアスタッフとして来てくれました。)
午前中は雨との予報もあったので、子どもたちはしっかりとレインウェアに長靴を履いて登園し、私たちスタッフも雨に濡れて遊んだ後の冷えを考え焚き火の準備を事前にするなど、「雨」を前提としていましたが…結果、前半に霧雨が降っていた程度でそれほど雨の影響を受けずに済みました。
昨日の気温はそこまで高くないものの少し動くだけで暑くなる、しかもレインウェアを着てるから体が蒸されるという状況で…衣服の調整が難しく登園時に子どもたちの服装を見て、活動するのに適した服にある程度調整したのですが、本当の快適さは本人にしか分からず。
少し動くと暑くなるということで活動し始めて間もなく半袖に着替えてみたり、やっぱり寒いからとパーカーを着直してみたり。でも、やっぱり暑かったからとさらに着替え直して長袖シャツに落ち着いた男の子は年長さん。
しっかりと自分で考え、衣服調整できるのだから素晴らしいですね。
随分と長い時間奮闘していたようですが、それにしっかりと付き合ってくれた学生さんにも感謝です。
さて、今回は川ではなく久々に森メインの活動に。
「なにかなーと思ったらさ〜、カマキリがじっと見つめてきて目があったからさー」と、大きなカマキリを捕まえたことを嬉しそうに話す男の子。
先月までは虫かごの中は雑魚やドジョウ、カエルなど水辺の生き物だったのが、今日は大小様々なカマキリにコオロギ、イナゴなどの昆虫にカエルたちに。
「きっと雨が上がったから、虫たちもたくさん出てきたんだねー!」と。
「そうかなー?きっとそうかもねー♬」
虫は触れないけど虫かごの外からじっくり観察をするのは好きな様子で、飽きることなく捕まえては、おっかなびっくりに虫かごに入れ観察していると、光に透かすと体が透けて見えることに気づいて「うわっ!!めっちゃ透明!!」と驚きの様子。きっと図鑑には載ってない発見ができたんじゃないかな?
雨上がりの森の中は普段の森とは少し違い、栗の木の橋が濡れて滑りやすくなっていました。いつもより慎重に足の置き場、手の置く位置など一つ一つ自分でしっかりと確認しながら渡る女の子。内心ヒヤヒヤでしたが、本当に必要な時だけ私の手を借り渡りきった時の笑みに、昔の保育園勤務時代の光景が思い出されました。
伝い歩きを始めた0歳児たちは階段の上り下りが大好きで。すぐそばで体には触れず、でも、いつ体制を崩しても、いつ転んでも手を差し出せるように見守っていたあの頃の子どもたちも同じ表情をしていたなーと思い出しながら、必要な時に適当な援助をする大切さというものを改めて感じたのでした。
私はその時に出会った素敵な言葉を今でも大切にしています。
それは、「子どもは自ら育つ力も持っている」ということ。
できる限り子ども達の興味関心を、そしてやる気の芽を摘み取らず、様々なことを体験し感じ、内面と運動面の双方の成長へと繋がっていければ…と思っています。
今回は、竹林で竹を揺らしで雫のシャワーを浴びたり、畑のキャベツの葉についた雨粒をコロコロ動かして遊んだり、それを集めて手を洗ったり…雨上がりならではの楽しみも。
さて、次回の森のようちえんは11月11日。また一段と寒くなりますが、どんな遊びが展開され、どんな楽しみや発見が待っているのかな?楽しみです。