昨日はあおぞら流トライアスロンでした。
ウォーク、自転車、ラフティングボートの3つの手段を使って、田川の源流探しから、宇都宮市街地まで田川に沿って南下していくというプログラム。
天気には恵まれすぎてしまって30℃オーバー、日陰のない田舎道、田んぼ道を進むので暑い暑い・・・。
最初のウォークでは、道端の草花を採取したり、小さな神社に寄り道をしたりと遊びながら歩いたため時間が押し押しに。
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歩きながら遊ぶのをメインにしたいのか、田川を目指して最後ボートに乗りたいのか・・・と子どもたちと相談し、今日の目的を明確にしました。子どもたちからは、最後ボートに乗りたい、時間が間に合わないのなら、歩く時間を減らし自転車の時間を長くするという案が出て、それに決定し、予定よりも長く自転車に乗ることに。
小まめに休憩を挟み水分補給をするのはもちろんでしたが、今回のキーワード「田川」が暑さには大活躍。
ちょっと一休みの時に田川や用水路の水で体を冷やしました。
水を頭から被っても、服をびっしょりに濡らして、気分もリフレッシュして再スタート!
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橋を渡るたびに「田川」の文字が。
普段何気なく見ている川が「田川」ということに気づき、「これも田川だったんだ」と自分の知っている「田川」と「田川」が、子どもたちの中でどんどん繋がっていっているようでした。
ラフティングボートで下るだけじゃ物足りず、最後はやっぱりライフジャケットの浮力を使っての川流れ。
丸一日、贅沢に田川を楽しむことができました!
ウォーキング
棚田と雪
日光にも棚田を保存しようと、頑張っている農家の人たちがいる。
日本の風景とは本来こうでしょう。
棚田の機能
棚田は米を生産する場としてだけでなく、その様々な機能や文化的価値が近年注目されています。
■稲作の場として
■国土を保全する
■生態系を保全する
■心安らぐ風景(保健休養機能)
【稲作の場として】
米を作る生産の場として見れば効率が低いといわれますが、棚田の米が美味しく上質米であることは科学的にも根拠があります。一般的には
◇平坦地の水田に比べ昼夜の温度差が大きいため、稲がゆっくりと熟すること
◇水源に近いため、水の中に微量元素を多く含み、また汚れが少ないこと
◇大型の機械(コンバインなど)が使用できないため、ハサ掛け(天日乾燥)にすることが多く、程良く乾燥すること
などが理由です。
【国土を保全する】
《保水機能》 大部分の棚田は、河川や溜池を水源とする灌漑施設をもっています。日本では、国土の70%を占める山地に降った雨は、自然のままだとすぐに海へ流れ去ってしまいますが、棚田はこのような水を等高線に沿う用水路(「横向きの川」といわれる)に取り入れ、すぐに流出させず、迂回、滞留させる役割を果たしています。
《洪水調整機能》 棚田は「小さなダム」として洪水調整の機能を果たします。仮に畦の高さを30?、普段の平均水深を3?とすると、日本の棚田の総面積は約22万1000?ですので、大雨などの時には普段より最大で27?多く水を溜めることができます。全部の棚田の貯水可能容量は約6.6億立方?、洪水調節容量は5.9億立方?。これは黒部ダムの有効貯水量1.5億立方?のほぼ4倍にあたる量です。
《地すべり防止機能》 棚田は地すべり地に拓かれていることが多く、耕作放棄されると乾燥して田面に亀裂が生じます。亀裂が深くなると、雪融けや大雨の時などに大量の水が流れ込んで、地すべりを引き起こすことがあります。棚田を耕作し続ける、すなわち田起こしや代かきをすることはこれらの亀裂をふさぐことになり、地すべりを防止することができます。
【生態系を保全する】
平地の大きな田んぼでは、コンクリート製の近代的な用水路と排水路が別々に作られていることが多く、水は一方通行で、一旦排水路に流れ出た水は同じ田んぼに再び戻ることはありません。これに対して棚田地域では、用水と排水を兼ねた水路や、土で作られた水路や畦畔が残っていて、生き物が成長に応じて田んぼと水路を行ったり来たりすることが可能です。溜池や湿田などの水たまりも多く、周囲の自然環境との補完性、水質の良さなどの理由から、多種多様な小動物、昆虫、植物が複雑な生態系を築き上げています。
【保健休養の地として】
弥生以来の水稲耕作の歴史によって作り出された水田風景を中心とした農村景観は、日本人の文化的原風景といえます。なかでも棚田地域は近代的な圃場整備が及ばず、日本人が育んできた昔からの里山・森林・谷川・水田などの姿を残しているところであり、最もわたしたちの心を揺さぶり、安らぎを与えてくれる原風景の一つと考えられます。
ここ日光市小百褥(しとね)の棚田も守る人たちがいて、守り続けられています。