スキー教室も終盤戦に入り残すところあと1回となりました。
シーズン初めは慣れているキッズ達も「あれ、滑り方忘れちゃった。」「上級コースは急だからこわいな。」なんて、話をしていたのですが、嬉しいことに最近では上達が目覚ましい。
今シーズンにスキーを始めたばかりの子はいつのまにか中級コースを何回も乗りこなして「早く‼︎次のリフト乗るよ」とやる気に溢れる発言が見られます。こらからさらなる成長が楽しみですね。
結構滑れるチームは自分の滑りが他人からどう見えるのか気になって「今の滑りはどうだった?」、「このターン格好良かったでしょ?」と自分なりの格好いいスキースタイルを求めているようです。
スキー教室を始めたばかりの頃はスキー板の履き方から丁寧に学んでいたキッズ達。年数を重ねると「あの技出来るようになりたい」と後ろ滑りに挑戦したみたり、「次は上級コースにチャレンジする。転ばないから見てて」と自分で目標を決めたり、教わるのでなく自分発信でスキーをそれぞれに楽しんでいます。
普段の生活で「今の自分かっこいいかどうか見ていて?」なんて言葉は恥ずかしくて中々言えませんが、スキー教室でなら言えちゃうんです。
きっと自分に自信がある証拠。
あおぞらきっずの良さはそんな自分を好きになれるきっかけができる場所。栃木の豊かな自然の中で様々な体験、遊びを通して自己肯定感を得られることかもしれません。
自分を「好き」になりたいキッズは是非スキー教室に。
あおぞらきっず
「NAOC あおぞらきっず」は小学生以下の子ども達を対象とした自然体験アクティビティプログラムです。会員クラブ型の「冒険活動」と3歳から就学前までを対象に都度参加が可能な「森のようちえん」で構成されています
(詳しくはこちら)
パウダースノーパラダイス。エアーボードに雪洞作り
車へ乗車するなり話し声が止み、全員の目が閉じるまであっという間。
「遊びきった!」の言葉がぴったりとハマる今日のあおぞらきっずは、しんしんと雪が降り積もる日光湯元でエアーボードをメインに雪をめいいっぱい楽しんできました。
エアボードは空気の入ったソリのようなもので、腹ばいになって雪の斜面を滑るもの。
最初は恐る恐るブレーキをかけながら滑っていたきっず達も、慣れてくると距離を競うように。
「さっき、ここまで滑ったよ!」「やったー!一位!」
まるでオリンピック!
勝った!負けた!のレースをしているうちに、溶け込んでいくキッズたち。
互いの滑りを見て笑ったり、評価しあったりするうちに、笑顔も会話も増えていくのでした。
慣れてくると後ろ向きで滑ってみたり、二人で滑ってみたり、雪の「こぶ」を作ってジャンプ台で飛んでみたり…遊びの幅が広がっていきます。
そして、エアボードを一通り楽しむと、他のことにも目が向き始め、いつものようにやりたいことをやりたいだけ!
森の探検に出かける子もいれば、雪の斜面で雪洞を作り始める子も…。
探検中には雪の斜面をお尻で滑ったり、スノーフラッグレースや、雪相撲なんかもやって、みんな雪まみれ。
雪合戦をしようにも雪玉が作れないくらいのパウダースノーだったので、フラッグに飛びかかっても相撲で転んでもへっちゃら!
遊びがどんどん大胆になっていきました。
雪洞作りでは、小さな1つの穴が2つ3つ増えていき、そのうち体まですっぽり入れるくらいの大きさに。
十分な大きさになると、今度は横に広げて隣の穴と合体!
宇都宮名物「長岡百穴」ならぬ、「湯元百穴」の完成です。
これを作っている間…飽きもせず30分も1時間も…せっせと、ひたすら掘り続けるのですから、やりたいことを見つけた時に発揮する集中力というのは、ものすごいパワーですよね。
出発の宇都宮は晴れていましたが、湯元は1日雪模様。
後半は横殴りな雪が吹きかけているにも関わらず、子ども達はそんなのお構い無し!
体を動かしている分寒さを感じなかったようで、休む暇なし!で遊び倒したのも、帰りの車の「ぐっすり」の理由かな!?
クタクタになるまで、やりたいことをやりたいだけやって楽しめるって最高に贅沢な時間。今夜はゆっくりあったかいお風呂に入って、ぐっすり休んでね♬
次回のスノーアクティビティーは、なんと満月の夜のスノーシューハイキング。なんて幻想的!?
月明かりと、遠くに見える街灯りと、夜の暗がりの中雪で遊ぶというドキドキ感。晴れるといいな♬
パウダースノーを遊び尽くせ!
平昌オリンピックで各国の代表選手たちが熱い戦いを繰り広げていますが、あおぞらきっずでも土曜、日曜と2日間続けて熱いスキー教室が開催されました。
今年は例年に比べて雪が多いシーズンでスキーをするには最高のコンデション。きっず達はふかふかの極上パウダースノーを味わいました。
ふわふわの雪の上をスキー板で滑ると、まるで雲の上を滑っているかのよう。時にはスキー板を脱いでそのまま雪にダイブ!!柔らかいから全然痛くないようで思いっきり飛び込んでいました。
あおぞらきっずのスキー教室はそれぞれのレベルに合わせてグループ分けを行っています。
初めて滑るよチーム、結構滑れるよチーム、ガンガン滑れるよチーム
初めて滑るよチームはまずは板の履き方から、片足だけスキー板を履いて歩いてみたり、慣れてきたら両足に板を履いて平らなところを動き回ってみたり。慣れないうちは動きにくそうですが何事も基本が大切!板を履いた状態での歩き方からじっくり学んでいきます。
結構滑れるよチームはターンの練習。滑れるようになると真っ直ぐ!速く!直滑降!!がかっこいいと思って全然曲がらない恐れ知らずのきっずが多いのですが、スピードコントロールができて危ないところでちゃんと止まれてこそのスキー。1本滑る間に何回ターンできたかを競い合っていると、初めは30回ターンしていた子が慣れてくると1本滑る間に150回ターンが出来るようになっていました。きっず達の吸収力、成長には毎回感心させられます。
ガンガン滑れるよチームはどんな斜面も滑れるようにふかふかの急斜面を駆け下りたり、バランスの取り方を練習します。上手くバランスが取れると後ろ向きで滑れるようになります。ただ後ろ向きで滑れるようになるには板にいいところに乗らないいけないので、きっず達は夢中で遊びながらもバランス力を鍛えています。
出来ないことができるようになってり、もっと出来るようになると自分に自信がついたりいいことだらけ。
あおぞらきっずのスキー教室は子ども達の頑張り、やる気を応援しています。目指せ!!未来のオリンピック!!みんな頑張れー!!
スキー教室。小さな「できた」が大きな自信と、次のチャレンジに。
あおぞらきっずのスキー教室は、一人でスキーできる子から初めての子まで、その子のレベルに合わせて行ってます。できることが増えるのは嬉しいもの。それに向かって新たなことにチャレンジする時の子どもたちは、とても生き生きとしているます。
例えば、かなりの回数をこなして上級者コースも滑れている子たち。
普通に滑るだけでなく、緩斜面でジャンプをしてみたり、緩斜面で後ろ向きで滑ってみたり、360度回ってみたり…!今までとは違った重心の変化にバランスを崩したり、エッジが引っかかって転ぶことも。たくさん滑り倒した子どもたちにとっては、ゲーム感覚で様々な滑り方にチャレンジするのがちょうど良い刺激となったようで、転びながらも楽しくチャレンジしていたようです。
さて、それとは反対に人生で2回目のスキーという子は、滑れるけれど止まれないということで、緩斜面でのブレーキの練習から一つずつ、ゆっくりとチャレンジしていきました。
最初はスタッフにアタックしながら止まる感じ。
そこから少しずつ少しずつ…そして、
なんとなくブレーキがかけられた!
一人でしっかりとブレーキがかけられた!
少しずつ滑る距離が伸びた!
体の力が抜けた!
前を向いて滑れるようになった!
行きたい方向を向いてカーブしながら滑れるようになった!
リフトに乗って1人で滑ってこられた!
小さな1回の「できた!」が3回、5回の「できた」となり、それが自信へと繋がる。
そして、また一つ上の段階を目指して挑戦する、その繰り返し。
もちろん個人差はあるけれど、それぞれの「できた!」が大きな喜びとなり、次回のチャレンジへの期待へと繋がっていくことでしょう。
あおぞらきっずは、子ども達のチャレンジ精神を応援しています!
今年最初のスキー教室
2018年あおぞらきっず最初の活動はスキー教室です。
風もなく穏やかで、快晴の青空が広がっていました。スキーをするには絶好のコンディション。今シーズンは全6回のレッスンを行います。
あおぞらきっずの開催するスキー教室ではにそれぞれのレベルに合わせてクラス分けをしているので初めての子も、上級者も安心です。
今回は初めてスキーにチャレンジするのは年中さんと6年生!二人とも年齢が違っても目的は一つ「カッコ良くスキーが滑れるようになること!」
そのためには課題がたくさんです。スキーを履いて歩いていける、しっかり止まれる、危険な滑り方はしない、仲間と仲良く滑る。
1回で全て出来るようになるわけではないですが、回数を重ねるごとに少しずつ出来る事が増えてくると「もっとやりたい!」「一人で出来るから!!」と自信を持って自分から取り組んでいく姿はカッコイイですね。
ドキドキしながら初めてのリフトを降りると今まで見えなかった景色が見えてきます。
周りの山々が雪を被って真っ白に!!
「こんなに高いところに来ているなんて知らなかったよ。」初めてゲレンデから見える雪化粧の山々の景色はとても新鮮だったようです。
人によってはスキーは1年ぶり。だから、去年余裕で滑れていた子からもいろいろな不安が聞こえてきました。
滑り方を忘れたかもしれない、無事にリフトに乗れるか心配だ、リフトは地上からどれくらい高いのかどうか、ストックを落とさないか、風が吹いたら寒くないのか、などなど。
今日話しただけでもこれだけ不安の声が聞こえてくることにビックリ。子ども達はスキーをやりたいワクワクする気持ちの反面、シーズン初めにはこんな不安な気持ちと戦っていたことを知ることができました。
終わってからの感想を聞いてみると全く逆の答えが聞こえてきます。
全然余裕だった、転ばないで出来たよ、もっと滑りたい、次はこんなことをやってみたい、などなど。
去年まで積み重ねたものを思い出した子も、これから積み重ねていく子もそれぞれにこれからの成長に期待ですね!!
スキーシーズンは始まったばかりですが、冬が終わる頃には出来ることが増えて、スキーが上手になって自信満々なキッズ達を見るのが今から楽しみです。
あおぞらきっずではスキー教室以外にも楽しいイベントがもりだくさんです。
冬のウィンターシーズンでは
専用ボードでパウダースノーを滑る【エアーボード&スノーシュー】
月明りで雪原を歩く【ムーンライトスノーハイキング】
冬の味覚が味わえる【チャリ旅イチゴ】
1泊2日の長距離にチャレンジ【チャリ旅筑波山】
みんな!寒さに負けず遊び倒そう!!
霜柱に焚き火。冬を楽しむ、森のようちえん
新年最初の冬の森のようちえんの始まりは(も!?)、川遊び。
とは言っても、お目当は川の水遊びではなく、この時期ならではの「霜柱」です。
小川沿いの日陰は気温が一段と低くなるため、より厚くて固く、踏んでも崩れないほど。その立派な霜柱の層に子どもたちは大興奮で、手でごっそりと剥がしては幾重にもなる層を数えて「5回建て!」「こっちは6回建て!」「これは何回建てだろう!?」と高さを競ったり、それらを並べ集めて「お城みたい!」と氷の街を作ったり、「これ、鬼の角みたい!」「これは氷の車!」「人の形に似てる!」などと、その形に想像を膨らませたりして楽しみました。
また、日向の霜柱は踏むと「シャリッ」と軽い音で崩れバラバラに。それを両手いっぱいに拾い集めて投げあい「これ雪合戦じゃなくて、霜柱合戦だね!」と、霜柱にくっついてきた土で手を泥だらけにしながらもキラキラの笑顔を見せる子どもたちでした。
日が昇り霜柱が溶け、靴が泥で染み出しそうになったので、後半は森へ移動しました。お昼に焚き火をすることを話すと自然と見晴らしの丘に向かう子どもたちが次に楽しんだのは、お昼の拠点作り。
「重いから誰か手伝って!」「これはどこに置こう!?」
ティピーの中に座るための椅子やテーブル(杉の丸太や伐採した竹)を、協力し合いながら運び込みます。
そして、おおよその目処がついていたところで、いよいよ焚き火の準備。
火を扱うにあたっては、全員を集めてしっかりと話をしました。
まずは、このテントは天井から煙が抜ける特別なテントだから焚き火ができるのであって、普通のテントでは煙を吸い込んで死んでしまうから絶対にしてはいけないこと。
水を用意してから始めること。
最初は燃えやすく油分の多い杉っ葉や松ぼっくりなどを着火剤とすること。
焚き木を選ぶ際は、枝を折ってみてパキッと音の鳴るしっかりと乾燥したものを拾ってくること。
着火したら火は大きくしすぎないこと。
枝を追加するときは投げ入れず、近づいてそっと入れること。
ダウンなどの化繊は燃えやすいので近づく際は十分に気をつけること。
などなど…。
これだけの情報量をしっかりと頭に入れた子どもたちの、その後の準備はとてもスムーズなものでした。着火剤探しと焚き木探しとやりたい方を、自主的に選び散り散りになり自分の役目を果たし戻ってきて、火をつけたらお昼ご飯。
おにぎりを焚き火の中に放り込んで温めていただきました。
火に近づけすぎてウインナーが真っ黒になってしまった子や、平らなところがないのでおにぎりやおかずを落としてしまった子も…洗ったり、土が付いた部分を削ぎ落としたりして限りあるお弁当を大切にいただきました。
また、火が落ち着いてきたからと安易に大量の杉っ葉を入れてしまった際には、一気に火力が上がって着火剤の効果に改めてビックリしたようです。
体験から様々なことを学び、様々なことを五感で感じ取ってキラキラと輝く子どもたち。
冬ならでは!を満喫できたかな!?
明けましておめでとうございます
すごい集中力を発揮した宿坊体験
あおぞらきっずでは、時々お世話になるお寺があります。ある時は森の中で滝行を、ある時は一年で一番寒いと言われている大寒の日(の前後の土日)に大寒禊(野外で井戸水を体いっぱいに浴びて心身を清める)を。
そして、今年最後となるプログラムでは、「宿坊」の体験をさせていまだきました。
1泊分の荷物を背負い約9kmの道のりを歩いてお寺を目指し、それから宿坊体験をするのですから、それなりの体力と集中力が試されます。最年長の6年生にとってはゆっくりなペースでも、最年少の年中児にとっては大変なもの。リュックの重さと長時間の移動とで、疲れ、転び、何度涙を流したことか…。
そんな時、面白いことを言って笑わせたり、鬼ごっこをしたりし、笑顔とやる気を取り戻そうとする年上の子たち。子どもながらにも小さい子を思いやる気持ちが伝わってきて、とても頼もしく感じました。
対象年齢を絞ることで活動の幅が広がることに間違いありませんが、このような思いやりの心は、体力も精神年齢も離れた幅広い年齢での活動の中で、より自然と生まれくる傾向にあるので、今後も大切にしていきたいと思っています。
さて、普段はひょうきんでお喋り好きな子どもたちも、住職さんの前ではピシッと背筋が伸びるのでした。
お寺では、座禅、読経、写仏、写経、掃除、朝のお勤めと体験させていただくと同時に、それぞれをする意味などをその都度分かりやすい言葉で教えていただきました。
そのほか、畳の上の歩き方やその理由、太鼓を叩いたり法螺貝吹いたりする理由なども…。
お寺での修行体験では、自分の心と向き合ったり、集中力を養ったりと様々な効果があるようですが、なかでも驚いたのが、座禅と写経の時間です。
1回目は何も考えないよう5分、2回目は今日一日を振り返りながら6分行った座禅では、誰一人言葉を発することなく時間が過ぎました。2回目の方が1回目より短く感じたのは集中していた証拠なのだとか…!
そして、一番集中したのは何と言っても「写仏」「写経」の時間です。
1時間も集中できればいいかな?と予定を組んでいたのですが、すごい集中力を発揮し、全員、写仏と写経の両方に挑戦。誰1人飽きることなく2時間という長い時間を一つのことに集中しきったことに、スタッフも住職さんもビックリ!
これらの体験をすることで、心がスッと軽くなるようなクリアになるような感覚を覚えたのは、きっと子どもたちも同様なのではないかな?と思っています。
「できない」「やって!」と、お願いすることの多かった一日目。
年上のお兄さんたちに助けられながら、お寺で様々な体験をし、初めてのお泊まりも成功!二日目の帰路ではリュックを背負って「全然重くない!」と笑顔。年中児の男の子も、たった1日で随分と逞しくなったものです。
インフルエンザの流行により直前のキャンセルもあって、参加者は少なくなってしまったものの、それぞれがとても意味のある有意義な時間を過ごせたのではないでしょうか。
ご好評につき、スキー教室追加開催のお知らせ
雲のない青い空、ひんやりした空気。
気持ちの良い晴れた冬の朝に雪化粧の日光連山が見えると、心まで爽やかに晴れていくような気がします。
さて、先日気象庁より今期の冬は「ラニーニャ現象」の発生により、寒さが厳しくなるとの発表がありました。
そこで、満員御礼、キャンセル待ちとなっていたスキー教室を追加開催することとなりましたので、お知らせいたします。
弊社ではスキーを履いて片足で歩くところからサポートいたしますので、本当に「初めて」でも安心です。
最初は難しくても、一度「滑る」感覚を味わってしまえれば、今までに経験したことのない「楽しい!」が待っているはず!
スキー上達のポイントは継続して練習をすること。
「続くか分からない…」と心配な気持ちもあるかと思いますが、お子様のスムーズな上達のため、ぜひ継続してご参加いただければと思います。
詳細はこちらをご覧下さい。
冬のスポーツを気持ちよく楽しみましょう!
皆様のご参加お待ちしております!
①1月14日(日)…満員御礼
②1月20日(土)…◎(追加開催日)
③2月17日(土)…◎(追加開催日)
④2月18日(日)…満員御礼
⑤2月25日(日)…満員御礼
⑥3月10日(土)…△
そのほか、スノーアクティビティも好評受付中です!
●2月24日(土)…エアーボード
●3月3日(土)…ムーンライトスノーハイク
詳細はこちらをご覧ください
走りきった100kmのチャリ旅 宇都宮から東京、日本橋、皇居の旅
先週末は2年ぶりの開催となった100kmのチャリ旅(宇都宮から東京.日本橋、皇居コース)でした。
通常のチャリ旅は1年生から6年生まで参加可能なので、最年少の1年生に合わせています。そのため割とゆったりめのペースで、遊ぶ時間もしっかりと見繕っているのですが、今回の参加条件は4年生以上。
というのも、このコースに限っては走って走って走りまくる、ある意味本当に自分との戦いのチャリ旅なのです。
高学年にもなると遠慮や恥じらいが出てくるのか?顔見知りの間柄だけど、声をかけ合うことができず、なんとなく固めな表情でスタートした5名のキッズたち。
コースの8割は、単調な国道4号線をひたすら走行するといった具合。
まとまった長い休憩時間がない分、お互いのコミュニケーションをとる時間も少ないので、側道の斜めになったヘリに自転車を乗り上げてみたり、街路樹やボールを使ってのジグザグ走行をしたり、両手放しや面白い漕ぎ方に挑戦したり…ちょっとした楽しみを加えていきながら、休憩も含め1時間に約10kmというペースを、2日間ともほぼほぼ崩さずに進んでいきました。
距離を稼ぐにつれ、黙々と走っていた子どもたちが国道沿いに建てられている「4号 ○km」の標識を意識するようになり、見つける度に、そこを指差し、それに気づいた後の仲間が真似る伝言ゲームが自然と始まりました。
ジェスチャーのみのコミュニケーションなのに、そこには最初には見られなかった仲間意識が…。
そして、信号待ちの時に「あと25kmだね!」などと、着々とゴールに近づいている喜びを共感し合うのでした。
小休憩の後のサドルに当たったお尻の痛み。
漕ぎまくってパンパンになった太もも。
一泊二日の全ての荷物を詰め込んだリュックを預けた背中。
前の走行者との微妙な距離を保つため常に緊張していた指先と腕と目。
クタクタに疲れ果てた子どもたちは9時半には全員就寝し、起床予定時間にこちらから起こすまで誰一人目を覚まさないほどでした。
白い雪をどさっとかぶった富士山を多くに眺め
びっくりするくらい広い利根川の橋を越え
埼玉県と東京都の境目に立ち
荒川ではやっとスカイツリーを見つけ
イルカがいるかもしれないという隅田川も越え
いよいよ「東京」の表示も「日本橋」へと変わり
数字も一桁に。
黙々と走り続けて、それでも到着時間は大体想定の通り。
日本橋を観光し、ゴールの皇居で観光をし、最後東京駅でお土産を買って帰る。
最後はバタバタで、あっという間に電車に乗って終えたチャリ旅。
楽しかった?って聞くと、もしかすると「疲れた」とか「辛かった」と言う声が聞こえてきそうな今回の旅。多分、今まで経験してきた楽しいチャリ旅とはまた違った感覚だったかもしれません。
でも、2日間全力で走りきった子どもたちの中には「100kmを完走した」という事実は大きな自信へと繋がった事でしょう。