年度始めの今日の森のようちえんは、メンバーがガラッと変わって3歳児を含むたくさんの「初めまして!」の子どもたちが仲間入りしました。子どもたちのワクワクパワーが大きかったのか、思いの外、キラキラとした表情で森の中へと進んでいくことができました。
さて、この時期ならではと言えば筍。土から顔を出した筍に気づいた子は早速、足で蹴飛ばし始めました。その皮を剥いでみせると2人、3人と集まってきて興味深そうに観察する子どもたち。筍が剥き出しになると、ようやく正体が分かった子もいて「筍だー!」と歓声も上がりました。
里山の中に筍が生えること、皮はふわふわした毛で覆われ先はギザギザと尖っていること、採ったものを捨てるとどこからともなく現れたハエでいつの間にかいっぱいになること…遊びを通して色んなものを見て触れて感じて…その都度目をまん丸くしながら発見を喜ぶ子どもたち。次回は、筍が竹に進化した姿を見て、またビックリするんじゃないかな?!
そして、剥いても剥いても皮!という繰り返しの動作が病みつきになるようで、真剣な顔で、満面の笑みで、皮を剥いてはあっちにポイ!こっちにポイッ!
「筍の皮取るの面白いね!だってさ、いつもはポイッてしたら怒られちゃうからさっ。」と男の子。
確かに!ボールを投げることはあっても、物を投げ捨てることはなかなかしないですよね。きっとスイカのタネ飛ばしも同じような感覚だから楽しいというのもあるのでしょうね。
そして筍遊びが程度落ち着くと、今度は昆虫探しにタンポポの綿毛飛ばしなどが始まりました。
見つけたカエルが逃げないように、そーっと近づく男の子。興味を持った周りの子が押し寄せてきたから、慌ててしーっ!っと言うと、みんなもハッとして、そーっと忍び寄り、一匹のカエルを6人くらいで静かに囲いこむ形に。でも、そのうち我慢ができなくなった1人が手を伸ばすと…今までじっと動かずにいたカエルがピョン!て大きく跳ねて逃げたもんだから、みんなも体ごとビックリ!次の瞬間、どっと笑いがおこりました。
名前もまだよく分からないもの同士が自然を通して、目を合わせ笑い合っている。まるで初めましてじゃないような、あったかい雰囲気。ふわーっと優しい空気が流れる。こういう時間って、なんか素敵ですよね。
新年度ということもあって、昨年度からの継続のメンバーにも少し変化が見られました。
今まで親からなかなか離れられずにいた子はスタッフと共に森の中へ進むことができ、よく動きよく喋り、そして初めての子が急な坂を登れずにいると、さっと手を出して助けたのです。
そして、昨年度の年長さんたちが担ってきた集合や移動の時の声かけを張り切って楽しむ、今年度最年長児になった先輩たち。
お兄さんたちがいなくなって自分より小さい子が入ってきたことで、自分たちがお兄さん、お姉さん何だという意識が少なからず芽生えているのでしょうね。
スタッフが何でも一から教えるのではなく、遊びの中で経験者や年上は初めての子や年下の面倒を見、後者はその姿を見てここでの過ごし方を見て学ぶ。3-6歳の混合保育だからこそできること。
年間での参加から単発参加まで様々な子が今年も来ます。
どんなワクワクが待っているかな…?これから一年また楽しみで仕方ありません!