今日は森のようちえん始まって以来、3度目で2年ぶりの雨日和。子どもたちはレインコートと傘に長靴と、準備万端の格好で登園してきました。
雨でもやるんですか?!
はい。雨天決行です!と言うからには、雨を楽しまなくては!です。
まずは避難所として朝一で竹林の中に張ったブルーシートのタープの下で本日の遊び場会議。
雨の日の森探検(雨の日、山羊のももちゃんはどうしているの?)か、雨の日の田んぼ探索(蛙を探しに行こう!)の2択から多数決で田んぼへ行くことになりました。
「雨の中さー、こうやってカッパ着て遊びに行くことってある?」
「なーい!」
「そーだよねー。でも今日は遊びに行っちゃおー!」
田んぼへ向かう途中、坂道道路は既に川のようになっていて、「どこまで続くのかなー?行ってみよう!」と跡を辿り、早速探検気分。
長靴を履いて入れば誰もが入りたくなる水溜りがメインコースになったのは言うまでもありません。
足を入れると泥が舞って一瞬にして泥水たまりに。
「うわー!底なし沼みたい!」
田んぼへ近づくと大きくなる蛙の声。それを頼りに、こっちかな!?って行くと消えて、あっちかな!?って行くとまた消えて…。
蛙を探すのはそう簡単なことではありませんでした。
しかし、土手周りをよ〜く見ると、たくさんのオタマジャクシが泥の上でじっとし同化することで気付かれないようにしていたのです。
これなら!と、みんなの手が入るも、こちらも逃げ足?が早いのなんの!
なんとか捕まえたオタマジャクシを手のひらでしっかりと観察する子どもたち。
目がある!小さい目。
…
ねぇ、見て!口もあったよ!
こんな小ちゃな生き物だけど、大きな発見に目をまん丸くし、興味深く観察を続けるのでした。
そして、透明なゼリー状の中に入った、たくさんの黒いツブツブの蛙の卵も発見。初めて見る子、触る子がほとんどで、みんな興味深々。
触ると気持ちいいよー!とすくって見せると、僕も僕も!の争奪戦。
「ぷにゅぷにゅしてるー」「気持ちいーね!」と、宝物のように持ち歩く子も。
でもね、ずっと触っていたら、あれれ?
なんだか、ぷにゅぷにゅがダルダルになってきて、まとまりがつかず指の間からスルスルと落ちやすくなってきたところで、田んぼに戻してあげようね、とお別れをしました。
その他、オタマジャクシが出て行った後のダルダルゼリーや、黒ポチが少しオタマ型に成長した卵の中のオタマも発見。そして、溺死している蛙の周りに群がるオタマが蛙を食べていたという衝撃の様子も…。
遊びの中で、蛙の一生を目の当たりにした、濃ーい時間。
濡れた、寒い、帰りたいなんてことを考える隙もないくらいに雨の田んぼで生き物探しに夢中になった1日でした。