週末の森のようちえんは人数は少なかったものの、とても賑やかな1日でした。
年度が変わり、「初めまして」や1、2回会った「顔見知り程度」の子どもたちが集まって自然の中で過ごしたのですが、「みんなの分」がない状況の中で、それぞれが「自分が!」が先行し、言い合いと取り合いと取っ組み合いと…。
木のブランコに先に乗った子と、今直ぐにでも乗りたい子。
自前の道具(魚取り網など)を持ってきた子と、そうでない子。
様々な場面で「次貸して」や「ちょっとだけ貸してよ」が言葉と同時で、「取り上げ」状態になってしまったのです。
「貸して」「今使ってるから、ちょっと待っててね」と、手が出る前に話し合いで解決できたのも昨年度の話で、年度が変わってメンバーが変われば状況も変わるものです。取っ組み合いを止めたり、気持ちが別の方に向かうよう話を変えたり、今回は大人が間に入ることも多々あり。
例えば、川用の網を持ってきた子がいて、それを使いたい別の子が「自分が先に使う」と言って止みませんでした。どちらもなかなか引かず、もちろん喧嘩です。
モヤモヤが晴れないまま川遊びが始まったのですが、一方が川の中を網で探り探り…間もなく「川エビ捕まえた!!」と歓声を上げると、もう一方は「えっ!?どれ!?じゃぁ、バケツ持ってくるね!」と慌てて取りに行き…生き物をバケツの中に入れて一緒に眺め始めたのでした。
また別の場面では、別の2人がバケツの中の一匹のザリガニを見たくて押し合いへし合い。そうしているうちにバケツの淵のゴムが外れてしまい…一方はそこに理由をつけて「ゴムを直さなくちゃ!」と更に引っ張る引っ張るの揉み合いに。
拉致開かずスタッフが一旦ザリガニを外に出すと、ザリガニを見たい子、バケツの淵を直したい子、それぞれの欲求が満たされる時間ができて、沈黙の後にバケツの淵を直していた子が「逃げちゃうからさ、じゃぁ、バケツの中に入れて見ようよ!」と提案してきました。
あれ?バケツの大きさはさっきと変わらないのに、今度はぎゅっと寄り添って笑いあっている。
喧嘩したかと思えば笑いあっている。
かと思えば、また喧嘩してる…。
「自分が!」が先行する時期は、当分続きそうですが、こういった喧嘩といつの間にか仲直りを繰り返し、少しずつ友だちとの距離を縮め、互いを認め合って貸す、待つ、一緒に遊ぶということができるようになっていくのでしょうね。
それにしても、ちょっとしたきっかけで一緒に遊び始め、さっきまでの喧嘩が嘘のように笑顔で笑いあっている子どもたち。
やっぱり、嬉しい!面白い!などを共有し共感し合えた方が楽しいですよね!