昨日の森のようちえんは、今年度で一番3歳児の参加が多く、そして一番長い距離を歩いた日かもしれません。
まず最初は、山羊のももちゃんに会いに、いつもの丘へ。
丘の上は、いつもとは違う景色で、そこには伐採して丸太状になった杉がどーんと転がっていました。
3歳児には行先を阻む太い杉。そこをまたいだり登ったりして通り過ぎるのも一苦労するほどだったのですが、そこを一本橋のように渡って見せると「僕も」と登り始め、あっという間にアスレチックに。
地面は凸凹で固定されてる訳でもないので、杉の上に立つとグラグラと若干の揺れ。一人でバランスよく進んでいくのは、さすが年長児。3歳児はバランスを崩し落ちたり転げたりしながらも一人で進もうとする子や、大人の手を借りながら慎重に進んでいく子と様々。
丸太と丸太の間をジャンプして渡ったり、蛇鬼のように対面時に「じゃんけんぽん」をして「丸太鬼」を楽しんだり…!
ただ杉が落ちてるだけなのに、これだけ子どもを魅了し、遊びに集中させる遊具、杉。シンプルだけど、公園では味わえない楽しみ方ですよね。
森のようちえんには、野外の活動にも関わらず、虫が苦手な子や汚れるのが苦手な子も来ます。
汚れるのが嫌な子は、坂を登るにも降るにも自分の手が土で汚れないよう人の手を借り、決して地面には手をつけない徹底ぶりなのですが…昨日、下り坂で途中で自ら手を離し「滑り台で降りてもいい?」と、お尻をついて自分で降り始めたのです。
様々な体験をしながら、みんな少しずつ少しずつ成長していってるのだなぁ…と嬉しくもなった瞬間でした。
さて、川へ着くとこの時期まさか!の、ガッツリ川遊び。靴を脱いで裸足で次々と水の中へ…でも、さすがに今までとは違って「冷た〜い!」とびっくりしつつも喜びの笑い声。いつまで裸足で水の中に入れるのかな?12月もチャレンジするのか…子どもたちの反応が楽しみでもあるところです。
陸と川の境目のどろんこ地帯で滑って転んでお尻が真っ黒!
周りの子が笑って、転んだ子も笑う。次に、笑っていた子がそこを通ると…やっぱり滑って転んで真っ黒に!
この、足が吸い込まれていくような泥んこの感触も苦手な子が多かったのに、面白がってわざわざ行くほどに。
そんなお尻真っ黒軍団の冒険はまだまだ終わらず、その次は「文化の森(美術館)」を目指す旅に。
裏道散策ルートを通って行く予定だったのですが…目的地の方を指差し「あの方向に行きたいんだ!」と伝えると使命感たっぷりの年長軍団は「よし!俺たちについてこい!」と言わんばかりに、いつになく張り切りだし、道を探すというより山を上へ上へ。落ち葉と枯れ枝だらけの本当の山の中を先頭切って歩き始めました。
ウーーーン。散策路はそっちじゃないんだけどな…。
3歳のちびっ子軍団は、この山道を最後まで頑張れるかな?という心配もあったのですが、なんとちびっ子軍団たちも年長児同様生き生きと!
行けなくもなさそうだから、まぁいっか!
どうして「未知」の冒険は、こんなにも人を惹きつけるのでしょうか?
迷ってしまわないかな?という不安よりも、「疲れた!もう歩きたくない」という断念よりも、道なき道を切り開いて行くワクワク感の方がはるかに勝って生き生きとしていた子どもたち。
枝を拾ってそれを踏切やETCのバーに見立て、通行のごっこ遊びが始まったり、途中で会ったおじさんに森の中に生えている食べられる美味しい「クリタケ」も見せてもらい、最後の最後まで走り回って坂では転がって遊んだ一日。
いつも以上に歩いて体を動かしたので、いつもよりも早く「お腹すいたー!」の声。
いっぱい遊んで、しっかり食べて、昨日はぐっすり寝れたかな?!
来月12月2日はどんな森のようちえんになるのでしょうか?
楽しみです。