森のようちえん春休みの最終日。
今日は「森遊びをしたい!」「行ったことのないところへ冒険したい!」という意見が出たので、「初めての道を通りながら森へ行こう!」ということになりました。
いつもの小川上流部のあぜ道を歩き始めると、タンポポやつくし、ムスグリ…いろんな春の花が出迎え、その度に子どもたちの足は止まります。既に手には春のお土産がいっぱい!
ヨモギを摘んで「お母さんにお団子作ってもらう!」と楽しみにする子も。
先の見えない緩いカーブ。そこに目の行った子どもが、走って先へ先へ!
こういうのって、不思議とワクワクするものですね。
「この先はどうなっているんだろう?」って。
あぜ道の隣には休耕田があり、その更に奥に森が見えます。
「この奥に美術館があるんだよ」と話すと「じゃぁ、行ってみよう!」と話が盛り上がり、さっきまで花に夢中だった子も、自然の中で何をして遊んで良いのかピンときていなかった子も、一気に明確な目標ができ冒険心を掻き立てられて、我こそは!と進み始めます。
平均学年が年中児(今年度)の、森ようきっずたちによる美術館探検ツアーの始まりです!
森の方へ進み始めて間も無く、常緑樹に囲まれた細道を発見。
そこを進むも、誰一人すれ違うことなく、そして一気に薄暗い雰囲気になり、「なんか怖いね」と、スタッフに寄り添ってくる子も。
本当にたどり着けるのかな!?不安な子をよそに、ぐいぐい進んでいく先頭組。
倒木にぶら下がってみたり、急な坂をよじ登ってみたり、遊びながらの探検。
一気に開けた所へ出ると、地図と方向の看板が見つかりました!
人もポツポツと現れ始め、きっと美術館はもうすぐ!と、心が踊り始めます。
そして、ついに大きな建物(美術館)が目の前に!
…が、ここからが長く、まさかの「これは美術館なのか?」という議論が始まったのです。
ここが美術館という証拠が見つからないのです。
近くにいた運送会社の運転手さんに確認をしよう!となり聞きに行くも、トラックに乗り込み走り去ってしまいました。
雰囲気から「やっぱり美術館なんじゃないか!?」と確信を持ち始めるも、建物沿いに進んでいくと、大窓から見えたのは沢山のテーブルと椅子。
「違うよ!ここはレストランだよ」「じゃぁ、美術館はどこ?」
そして、すれ違う人に「美術館はどこですか?」と聞けたものの、今度は笑って過ごされてしまい…。
結局、建物の入口から中へ入ってSTAFFに聞き、美術館であること確認することができました。
やりました!森ようきっずたち。自分たちでなんとか美術館へ辿り着くことができたのです!
美術館入り口のモニュメントに「大きな歯磨き粉だね〜!」と圧巻する男の子。と、それに同調する仲間たち。
ん〜。きっと絵の具だろうけど、なるほどな〜。笑
白い歯磨き粉は、いつの間にか子どもたちの滑り台に変身し、原っぱの下の東屋は大きなアスレチックと変身。その遊具たちで大いに体を動かし、また来た道を思い出しながら子どたち先導で帰る道で、気になる場所が一つ。薄暗い竹林の細い道を見つけたのです。
が、残念なことに今日はもう帰る時間。
「次はここに探検しに行こう!」
早速、次の楽しみを見つけたようです。
慣れた場所で遊ぶのも楽しいけれど、冒険ってもっと楽しい!
初めての土地に旅に行った時のようなワクワク感と、知らない場所だからこそ生まれる他人との会話。みんな知らない場所だから生まれる相談に、すごい団結力。
ほんの1km先の美術館。
でも、子ども達にとってはきっとすごく大きな冒険になったんだろうな〜としみじみ。
さぁ、5月はどんな会になるのかな?楽しみです♪