いきなりですが、釣りをしてもなかなか釣れなかったり、かかった魚に逃げられて悔しい思いをした時に、「水中の様子さえ見えれば…!」と思ったことはありませんか?私はよくあります。笑
もちろん、その魚との駆け引きが楽しみの一つでもあるのですが、カジカ釣りは「見える釣り」が楽しめちゃうんです!
週末あおぞらきっずたちは、子ども以上に子どものように釣りを楽しむワイルドワンの高橋さんを講師に招き、カジカ釣りに挑戦してきました。
カジカは石と石の僅かな隙間に隠れて暮らす魚。隠れているのに、「見える釣り」って、どういうこと?と思うかもしれません。
釣り方は実に異質で、メガネ箱で水中を覗きながら石の隙間に竿先を突っ込んで、カジカの目の前にイクラをチラつかせて食わせよう!というもの。
なので、みんなメガネ箱に顔を伏せ、水中とにらめっこ!という、なんとも不思議で地味〜なスタイルなのです。けれども、侮ることなかれ!その見た目以上に面白いのが、カジカ釣り!
イクラの匂いに誘われて石の隙間から顔を出す様子や、食欲に負けたカジカが大きな口を開きイクラを食らう瞬間、竿を引いた途端に慌てて岩に逃げ込む様子など、その全てが見えるのです!
「いたっ!」「逃げられた!」
見えるからこそ、確実にそこにいると分かるからこそ燃え上がる闘争心。
けれども、見えるから簡単に釣れるという訳でもなく、やはりそこには集中力と忍耐力が必要となってきます。なかなか釣れずに集中力が切れてしまう子、それでも粘りカジカと戦う子。
それを見るのもまた面白いのです。「あっ!あの子飽きたな」「おやっ、サワガニ、メダカ探しが始まった!」「トンボ捕まえようとしてる!もはや、川遊びではなくなったな」「あー、浮いてる浮いてる!(川流れを楽しんでいる)」などなど。それもそれでOK!みんな自分なりの楽しみ方で川遊びを満喫。
そして、あちこちで連れ始まると、「あれっ?もしかして自分も釣れるんじゃないかな?」って、また戻ってきたり。
そんな感じで、それぞれのペースでカジカ釣り、川遊びを楽しんだ子どもたち。
みんなで釣ったカジカを揚げて、お昼ご飯のおかずに。たくさん釣れた子、少ししか釣れなかった子それぞれだけど、魚はシェア。
さっきまで命あった魚をいただくということ。捌いていた時は「気持ち悪い!」と顔に皺を寄せていた子どもたちも、口にすると「美味しい!」と大絶賛。河原に落としてしまっても、「大丈夫、食べられる」と大切に命をいただく子どもたち。
おにぎりとカジカの唐揚げと質素なお昼ご飯でしたが、みんなで味わって完食。
ご馳走様でした!