昨日の森のようちえんは、暑い夏のお休みから明けからの、久々の開催でした。
いつもの森は整備の為入れず、朝一の川もまだ気温が低かったからか気分じゃない様子だったので、今回は稲刈り後の広々とした田んぼにオレンジ色のコスモス、青い空が映えるあぜ道へお散歩に。
足元にはイナゴやオンブバッタ、カナヘビ、カエルが、空には蝶やトンボが飛んでいて、見つけるたびに追いかけ回して捕まえる子どもたち。
一直線に気持ちよく伸びるあぜ道を思いっきり走って競争したり、ふと見上げた空の雲の形に見入ったり。
一人の男の子が「あっ!鳥の形に似てる!」と目を丸くして驚くと、みんな一斉に空を見だして「あっ!こっちにはキリン!」「あっちは戦車!」想像が膨らみ始めて、ゆったりとした時間が流れます。
そんな感じで楽しんでいると、田んぼの奥にチラッと2人。
「何してるんだろう?」「よし行ってみよう!」となって、白い花の畑の方へ。
興味津々な子どもたちと「何してるんですか?」と声をかけると、蕎麦を刈っているんだと。
「この黒いのが蕎麦の実。籾殻を剥くと青い実(薄緑)が出てきて、さらにそれを破ると白い粉が現れる。
この粉が蕎麦になるんだよ」と、快く丁寧に教えてくれたおじさんに、興味のある子は「へー!」と興味深く覗き込む。蕎麦って、粉からできているんだね、不思議だね!
でも、そんなこんなの話を興味深く聞くのはほんの数人で、その他の子どもは川で生き物探し。それもそれでOK!ちょうど沢蟹を発見したようで盛り上がっていました。触りたいけど触れない!沢蟹を目の前にざわついているので、掴み方を教えると安心して「僕も!」「俺も!」。捕まえられた後の自信たっぷりの満面の笑みと言ったら!
さて、あぜ道にはノビルも生えていて、引っこ抜いて見せてみる。
「これ、食べられるんだよ。ノビル。」と教えると、これまた興味津々。
「欲しい!」「あっ!それ、お母さんが買いたいって言ってたやつだ!」
じゃぁ、自分で採ってごらん。
草をぎゅっと握り引っ張ると、プチっ!土を掘って引っこ抜こうとしても意外と土が固くて途中でプチっ!
ちゃんと奥まで掘らないと引っこ抜けず、なかなか難しい。
大切そうにぎゅっと握り占めて持ち帰る子の手から香りが漂って「ネギみたいな匂いがするー!」。
帰りにはちゃんとお母さんの元へ届けることができました。
「あぜ道で採ったんだよね」と話すと、「えー!?あぜ道(農産直売所の名前)行ってないでしょー。あぜ道で買ったんじゃないよ」と。なるほど!と、事情が分かる大人たちはにっこり。
ノビルは「あぜ道」でも買えるけれど、あぜ道に自生していて採れることを知った子どもたちでした。
森のようちえん「あおぞらきっず」では、いつも「今日は◯◯をして遊びます!」ってスケジュールはない。
天気いいからきっと川で遊びたいって言うだろうなーとか、今日ここでは遊べないからいつもとは違うところに行ってみようと思うんだー。と場所の提案程度。
だから、子どもたちはいつも自由。自分のしたいことで楽しんでいる。
遊ぶための遊具がなくても、遊べるんだよ。
今日も自然の中で思いっきり遊んで、いろんなものに触れて感じて…。
いろんなドキドキ、ワクワクを感じて、いろんなキラキラを持ち帰ることができたかな?
素敵な時間、いい時間。
これからどんどん寒い時期になっているけれど、子どもたちはどんな遊びを展開していくのかな?
楽しみです。