今日の森のようちえんは、早くも今年度2回目の雨となりました。
前回は田んぼでたくさんのオタマジャクシに、カエルの卵を見つけて大興奮であっという間に1日が終わったのに対し、今回は「川へ行きたい!」と張り切って出かけたものの増水した川幅をうまく飛び越えられず、みんな足元ぐっしゃり!で、早くも「戻りたい…」と弱音がポロリ。
そこで、着替えも兼ねて1ヶ月前に立てた巨大秘密基地テントへ避難しました。
いつも用意はしているものの、久しく出番のなかった絵の具が今回は大活躍です。用意したのは赤・黄・青の3原色と白の4本だけ。
これで色を作って遊ぼう!と持ちかけると、さっきまで「上手く描けないからやりたくないなー」と表情が曇っていた男の子も、「やりたい!」と笑顔に。
あ。分かる気がするな…。私も「上手だね」って評価がついて回るのが嫌いでした。絵は上手じゃなくちゃいけないのかな?いつの間にか人の評価が気になって、楽しく絵が描けなくなっていた小学生時代を思い出しました。
もう一つ。
子どもが絵を描いていると、つい「何を描いたの?」と聞いてしまうことがあって、「えーっと」と困って考えたのちに後付けで「何か」にする子どもを見て、あー。私今、無意識に何かを描くことを求めてしまった…と反省するときがあります。描いたものが明確な時もあるし、共有したいって気もちもあるので、時と場合で何とも難しいなーとも思うのですが…。
でも、これは色を作る、それだけでもう楽しめちゃうのです。
筆と絵の具を渡すとみんな無心に絵の具をぐっちゃぐっちゃ混ぜ合わせ始めました。黄と青を混ぜで緑にしたり、赤に白を混ぜてピンクにしたり、全部の色が混ざって濁色になったり…。
できた色はどれ一つ同じものはなくて、筆を動かす間にも色が変わっていくのにも驚きの声。
絵を描きたくないって言っていた男の子も「この色はさ、クレヨンにもない色で僕が作った色だから僕が色の名前をつけるんだ!えーっと、ブルーグリーンブルーグリーン!」と、もう絵の具遊びに夢中に。
また別の子は筆をぎゅっと画用紙に押し付けた後を見て「足跡みたい!」と。
森のようちえん、今日はインドアでまったり絵の具遊びでしたが、たまにはこんな遊びもいいんじゃないかな?