新年最初の冬の森のようちえんの始まりは(も!?)、川遊び。
とは言っても、お目当は川の水遊びではなく、この時期ならではの「霜柱」です。
小川沿いの日陰は気温が一段と低くなるため、より厚くて固く、踏んでも崩れないほど。その立派な霜柱の層に子どもたちは大興奮で、手でごっそりと剥がしては幾重にもなる層を数えて「5回建て!」「こっちは6回建て!」「これは何回建てだろう!?」と高さを競ったり、それらを並べ集めて「お城みたい!」と氷の街を作ったり、「これ、鬼の角みたい!」「これは氷の車!」「人の形に似てる!」などと、その形に想像を膨らませたりして楽しみました。
また、日向の霜柱は踏むと「シャリッ」と軽い音で崩れバラバラに。それを両手いっぱいに拾い集めて投げあい「これ雪合戦じゃなくて、霜柱合戦だね!」と、霜柱にくっついてきた土で手を泥だらけにしながらもキラキラの笑顔を見せる子どもたちでした。
日が昇り霜柱が溶け、靴が泥で染み出しそうになったので、後半は森へ移動しました。お昼に焚き火をすることを話すと自然と見晴らしの丘に向かう子どもたちが次に楽しんだのは、お昼の拠点作り。
「重いから誰か手伝って!」「これはどこに置こう!?」
ティピーの中に座るための椅子やテーブル(杉の丸太や伐採した竹)を、協力し合いながら運び込みます。
そして、おおよその目処がついていたところで、いよいよ焚き火の準備。
火を扱うにあたっては、全員を集めてしっかりと話をしました。
まずは、このテントは天井から煙が抜ける特別なテントだから焚き火ができるのであって、普通のテントでは煙を吸い込んで死んでしまうから絶対にしてはいけないこと。
水を用意してから始めること。
最初は燃えやすく油分の多い杉っ葉や松ぼっくりなどを着火剤とすること。
焚き木を選ぶ際は、枝を折ってみてパキッと音の鳴るしっかりと乾燥したものを拾ってくること。
着火したら火は大きくしすぎないこと。
枝を追加するときは投げ入れず、近づいてそっと入れること。
ダウンなどの化繊は燃えやすいので近づく際は十分に気をつけること。
などなど…。
これだけの情報量をしっかりと頭に入れた子どもたちの、その後の準備はとてもスムーズなものでした。着火剤探しと焚き木探しとやりたい方を、自主的に選び散り散りになり自分の役目を果たし戻ってきて、火をつけたらお昼ご飯。
おにぎりを焚き火の中に放り込んで温めていただきました。
火に近づけすぎてウインナーが真っ黒になってしまった子や、平らなところがないのでおにぎりやおかずを落としてしまった子も…洗ったり、土が付いた部分を削ぎ落としたりして限りあるお弁当を大切にいただきました。
また、火が落ち着いてきたからと安易に大量の杉っ葉を入れてしまった際には、一気に火力が上がって着火剤の効果に改めてビックリしたようです。
体験から様々なことを学び、様々なことを五感で感じ取ってキラキラと輝く子どもたち。
冬ならでは!を満喫できたかな!?