坂ってワクワクしますよね。
なぜか走りたくなります。
そして…転がりたくなります。
森のようちえん入園当初は坂を歩いて下りるのですら怖くて手を繋いでいたのに、今となっては絶妙なバランス感覚で駆け下りてくる子どもたち。こちらの方がヒヤヒヤしてしまうほどです。
そんな急な坂でも、森のようちえんの子どもたちは転がります。
もっとヒヤヒヤ!笑
さて、遊びで培う36の基本動作の今回は「まわる」です。
36の基本動作の図の「まわる」は、もしかすると「前転」を指しているのかもしれません。
しかし、今回は森のようちえんで気づいた「回る=横に回る=転がる」動きについて書こうかなと思います。(「転がる」も「回る」の一つ。…ですよねっ!?)
以前、坂で遊んだ時「転がる(回る)」ができなかった子どもがいました。年齢の低い子です。
大枠でいうと回れているのですが、その動きは「うつ伏せになる」、「仰向けになる」といった具合に、それぞれが独立しているのです。
なるほど!私は転がるという動作を一つの動きとして当たり前のようにしていたけど、「転がる(回る)」は違った動きの繰り返しなんだ!と、当たり前のことなのですが、そのとき気づいたのです。
人はもっと小さい赤ちゃんの頃に寝返りを習得しますが、確かに「転がる(回る)」というのは複雑です。
肩から腰と上半身をひねって体を丸め倒してうつ伏せになり、今度は胸を大きく開いて仰向けになる。と同時に、うつ伏せでは顔をぶつけないように腕でガードし、仰向けに戻る際は頭をぶつけないよう首を少し起こして頭を丸める。(特に平地でない野外では重要!)
たかが「転がる(回る)」ですが、このように常に重心を移動させ様々な筋肉を使った運動の連続だったのですね。
こうやって子ども達の発達の過程に気づくと何気ない動きでも「人間ってすごいなぁ…」と感動したこときのことを、この1枚の写真を見つけて、ふと思い出したのでした。
遊びの中で子どもたちは、心身ともに成長していきます。
さぁ、「遊ぶ」をたくさんしよう!
*「あおぞらきっず」では、自然の中での様々な活動を通し、お子様の健康な体づくりも応援しています。「危ないからやらないで」ではなく、お子様の挑戦する姿、考える力を大切にお子様の発達を見守っております。
*遊びで培う36の基本動作
参考:http://sukuiku.com/toku/1802.html